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酸素飽和度の非接触測定技術

           

2022.09.16

コロナ禍で重要視される「酸素飽和度」とは

人の生命活動に欠かせない酸素は、呼吸によって肺から取り込み、赤血球内のヘモグロビンと結合して全身に行き渡ります。酸素飽和度とは、身体の状態を知るためのバイタルサインの一つで、血液中に酸素がどの程度含まれているかを示す値です。
医療の現場においては、身体の状態を知るための重要な情報として、脈拍・体温・血圧・呼吸に加え「第5のバイタルサイン」として扱われています。正常値は96~99%と言われており、新型コロナウイルスの重症化の判断基準としても用いられています。

当社の非接触測定技術について

酸素飽和度の測定にはパルスオキシメータを用いるのが一般的で、安価な製品も流通していますが、メーカーによる測定精度差や間違った測定方法など、様々な問題が指摘されています。血液採取による方法もありますが、動脈に針を指すため侵襲が大きく、被験者に強い身体的負荷がかかる上に、採血時の数値しかわからないという問題点もあります。

当社は特殊な光学装置と生体情報解析技術を用いることで、この酸素飽和度測定を非接触・非侵襲で実現することに成功し、この技術を確立させました。また、1人だけでなく多人数を同時にリアルタイムに測定することも可能です。

上記の映像は実際に4人の酸素飽和度を同時に測定したものです。なお、この4人に関しては脈拍も同時に測定していますので、操作により脈拍も画面に表示することが可能です。被験者は1台の光学装置の前に立つだけで済むため、身体的な負担もありません。また測定する側にとっても大幅な検査の簡素化、人員の負担軽減や非接触による感染リスクの低減を実現します。