日本高血圧学会2026フォーラムにてFLD-A1c®の新バージョンを展示しました。

当社は、2026年5月16日・17日に開催された日本高血圧学会2026フォーラムにて、「FLD-A1c®」の新バージョンを公開し、タブレットとスマートフォンを用いた簡易デモを実施しました。「FLDシリーズ」のパネル展示も同時に行いました。

2026年3月に完成した新バージョンでは、HbA1c解析精度が向上しています。HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1〜2ヵ月の血糖値の平均を示す指標です。正常域から糖尿病予備軍に相当するHbA1c 4.6〜6.5%の領域において、MAPE(平均絶対相対誤差)が4.6%台を達成しました。
これにより、当社ブースにお立ち寄りいただいた多くの医療関係者から、「一次スクリーニングデータとして利用可能な水準」との評価をいただいています。

採血によらずにHbA1c値を算出することは、医療業界における長年の技術的課題です。近年、随時血糖値測定においては、皮膚に中赤外光を照射してグルコース濃度を光学的に測定する非侵襲技術や、皮膚下の間質液を用いたセンシング技術の研究・実用化が進んでいます。
ただ、採血による血液検査と同等の精度水準への到達は依然として高いハードルがあり、当該分野における未解決の技術的課題として広く認識されています。
一方、HbA1c値への非侵襲的アプローチは測定精度の諸課題から、これまで実用化の例がほとんどありませんでした。

国内の糖尿病予備軍は1,000万人以上と推定されています(厚生労働省「国民健康・栄養調査」)。当社は、継続的な非接触・非侵襲でのHbA1c値の解析機会の提供を通じて、予備軍の状態把握の支援を目指しています。一次スクリーニング環境の整備は、医療財政の観点からも一定の意義があると考えています。

今後は、目前に迫った臨床分野における国際的な評価基準への適合を、可能な限り迅速に実現すべく取り組んでまいります。